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緋羅紗


村上武吉・景親親子が着用した「猩々陣羽織」。


緋羅紗の赤は魔除けの効果があり、戦国武将の間でもてはやされました。

染料は中南米に生息するカイガラムシからとれる「コチニール」という赤色の色素。

袖口にはプリーツという洋服に使われる装飾が施されています。


能島村上水軍御用達の「焙烙玉」に使われる火薬の原料・硝石。

こちらも日本で採れる量はごくわずかで、大量の火薬を使う焙烙玉を駆使する村上海賊はどうやって手に入れていたのか…


実は武吉と海外の繋がりはまったくないというわけではありません。

村上武吉と昵懇の関係だった九州の戦国大名・大友宗麟は、積極的に海外との交易を行っていた人物です。宗麟は瀬戸内海の航海の安全を保障してもらう代わりに、武吉に宛てて刀や鎧などの軍事物資を与えたりしています。


瀬戸内海の海賊衆・村上海賊と海外との不思議な繋がり…、この両者の間には大友宗麟が深く関わっているのかもしれませんね。


追記。

村上武吉の妻・おふうさん(村上通康の娘)。

能島村上家に伝来する小袖がかわいいという絵。ちいさなカニがたくさん描かれているのです。

夫婦そろって同じような絵を描いてました。描いてから気づいた。



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